特に目立つ症状は現れないですが、本人は「なんとなく変だな」と感じています。不眠や、聴覚過敏、集中力低下、あせり、いらいら感、気持ちの変わりやすさなどがみられます。この時期に治療をはじめると治療効果が高いといわれています。
統合失調症は適切な治療を受ければ回復に向かう病気です。早期診断・早期治療が早い回復につながるので、出来るだけ早く受診することが大切です。
幻覚・妄想(被害的なものが多い)・混乱など本人は「何かがおかしい」と感じながらも病識がない(自分は病気だと思っていない)ので、他人には理解できない発言や行動などの陽性症状がみられます。必要に応じて入院がとなる場合もあります。
この時期には出来るだけ早く受診をし、適切な治療を受けることが重要です。
治療により、症状が落ち着いてきた状態です。幻覚・妄想などの陽性症状は少なくなってきます。しかし、だるさ、意欲低下、引きこもりなどの陰性症状が見られるようになってきます。また長時間の睡眠をとるようになります。
一見すると、だらだらと怠けているようにみえてしまいますが、回復のためには必要な時期となります。サポートされる方も、急性期を過ぎてすこしほっとされることもあると思いますが、服薬が規則的に継続できているかの確認や、睡眠・休息を十分取れるようにすることが大事です。
だんだんと心も体も安定してきます。少しずつ活動の範囲を広げていく意欲などもみられてきます。再発予防のためにも、規則正しい服薬や無理のない生活を続ける必要があります。サポートする方もあせらず、あせらせず、ゆったりとした気持ちで見守ってください。