統合失調症に多く診られる、幻覚や妄想の症状は、本人にとってはしっかりと現実味を帯びて感じられているため、本人は病的な症状とは気付きにくいものです。 家族や周りの方が気付いてあげることが、早期発見・早期治療のきっかけになることもあります。
統合失調症が疑われるときは、次のチェックリストを活用してみて下さい。
ここ1ヵ月で、以下のような症状がみられる場合、チェックしてみて下さい。
1 自分を責めたり命令してくる、正体不明の声が聞こえる
2 極度の不安や緊張を感じるようになった
3 自分は誰かに操られていると感じる
4 みんなが自分の悪口を言ったり、嫌がらせをすると感じる
5 「楽しい」「嬉しい」「心地よい」などと感じなくなった
6 頭の中が騒がしくて眠れなくなった、または眠りすぎるほど眠るようになった
7 人と話すのが苦痛になり、誰とも話さなくなった
8 独り笑い、独り言を言うようになった
9 直前のことを思い出せなくなったり、頭が混乱して考えがまとまらなくなった
10 部屋に引きこもり、1日中ぼんやり過ごすようになった
11 自分の考えていることが周りにもれていると感じる
12 ささいなことに過敏になり、注意をそがれたり、興奮するようになった
13 誰かから監視されたり、盗聴されたり、ねらわれていると感じる
14 1つのことに集中したり、とっさの判断ができなくなった
15 何をするのも億劫で、意欲や気力がなくなった
上記の項目のうちチェックの数が2つ以上あり、その状態が1ヵ月以上続いている場合は統合失調症の可能性が高いです。
しかし統合失調症に似た症状を示す別の病気もあるため、自分なりの判断をしないで早いうちに医療機関を受診することをお勧めします。